宇品中学校・矢野中学校ともに前期期末試験が終了しました。
試験に全力で挑んだ生徒たち、特に1.2年生は開放的な気分にもなりやすい時期ですが、
終わったばかりのタイミングだからこそ、できたところ、できなかったところ、今後の勉強の進め方についてじっくりと見直してほしいと思っています。
さて、白石学習院イオではこの時期を利用して、教室イベントを実施しました。
その名も中学生対象ワークショップ「未来日記」。
この「未来日記」は生徒たちが将来、実社会においてどんなライフプランを描き、どう活躍していくかを考える契機となることを願って白石学習院イオが独自に年2回実施しているものです。4月の第1回は「職業調べ」をテーマに、そして今回は職に就いた後の人生を仮想体験する「マネープランゲーム」を実施しました。現在生徒たちは日々の学習課題や志望校合格という目標に向かって努力を続けていますが、目の前にある壁を乗り越えた後、そこに広がるフィールドで彼らが自分の適性に応じて一人ひとりが輝いていくことこそが私たちの目指すところです。この未来日記はそういった思いや考えを最も強く反映したものであるといえるかもしれません。
今回の「マネープランゲーム」は社会人として歩み始める20代から始まり、結婚や出産・育児、住居や自動車の購入といった様々なライフイベントを経験する30代から40代にかけての人生をゲーム形式で仮想体験していくものです。そこには決まった正解はなく、どの道を選択していくかは各自の人生観や経済状況に影響されます。班ごとに結果や今後の見通しについて何度か話し合う機会も設けましたが、全員がゲームを楽しみつつ、かつ真剣に考え、取り組んでいたように思います。
このゲームでは、人生の転機は30代で訪れます。20代が「自分の幸せ」を追い求める年代だとすれば、30代から40代は配偶者や子どもなど「家族全体の幸せ」を築いていく年代だということを実感できる作りになっているからです。そしてまさに今当院の生徒の保護者の皆様の多くがその時期にあたっていらっしゃるのだと思います。中学生ともなれば少しずつ親の手元を離れ、一人で歩み始める時期ではありますが、それでも親への感謝、家族を養育していく困難さを仮想体験ではありますが、実感した生徒も多くいたように思います。また、このゲームはあくまでいくつかのケースを図式化したものです。このイベントを終えた生徒たちが各家庭で自分の人生観や将来の目標について語り合ってくれたなら、これ以上の喜びはありません。
気がつけば9月も終盤。1つの試験が終わっても、学びはまだまだ続きます。
むしろ試験がない今の時期こそ、少しの時間も大切に、1つ1つの課題をクリアしていってほしいと願っています。
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